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Interview 『風の色』クァク・ジェヨン監督 ~ドッペルゲンガーを通して純粋な愛を描いてみたかった

Text by Kachi
2018/1/25掲載



 クァク・ジェヨン監督の最新作『風の色』が、1月26日(金)全国公開される。『風の色』は、2013年に監督の原案によるウェッブ・コミックとして韓国で話題になり、昨年、日韓合作映画として製作された。

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 記憶を失った涼(古川雄輝)は、ある日、亜矢(藤井武美)に出会う。突然姿を消してしまったかつての恋人ゆり(藤井武美:一人二役)に瓜二つの彼女は、涼に生き写しな天才マジシャンの隆(古川雄輝:一人二役)と愛しあっていたが、彼は海中脱出のマジックに失敗し、海で行方不明になっていた。二人は自然と惹かれてゆくが、そこには大きな秘密が隠されていた…。

 クァク・ジェヨン監督は『猟奇的な彼女』や『時間離脱者』など、どこかファンタジックな恋愛映画で知られている。今も韓国映画界で恋愛映画というジャンルの牽引者である監督に、インタビューを行った。

── ゆりは、出会って100日目で涼の前から姿を消してしまいます。また、涼がマジックバー「フーディーニ」の店長(竹中直人)に、彼女との思い出の品を預け、そして記憶を失い、また店長の元を訪れるのも、100日後のことです。韓国では恋人たちにとって「100日記念日」は重要だそうですが、映画の中で「100日目」というのは何か意味がありますか?

特別に意味を持たせたわけではありませんが、確かに韓国では恋人たちの一つの区切りとして100日があります。また、私たちは100日前の記憶といわれても曖昧になっていて特に思い出せませんよね。そういうことを考えて設定をしました。

── 古川雄輝さんは、天才マジシャンとして実際劇中でマジックを披露するシーンが多いです。手品は手際が重要で、プロのように見せるのは大変だったと思います。

そうですね。今回、手品指導はMr.マリックさんにお願いしていますが、古川さんはとても上手くやっていました。元々指が長く、手もきれいで器用ですしね。「本物のマジシャンになったらどう?」なんて言ったくらいです。

── 藤井武美さんは、熾烈なオーディションを勝ち抜いてヒロインに抜擢されましたが、決め手は何でしたか?

藤井さんは、作品で見せた以上に、色々な表情がたくさんある女優です。もし私がもっと若いときに出会っていたら、きっと恋をしていただろうなと思います。私が選んだ女性が日本の観客の皆さんに気に入ってもらえるか少し不安でしたが、(映画祭での観客の反応を見て)安堵しています。

── 助演の竹中直人さんはいかがでしたか?

竹中さんは『Shall we ダンス?』での印象が忘れられないほど強烈で、大好きな俳優です。『僕の彼女はサイボーグ』にも出ていただきました。そこでも素晴らしく面白い演技で、作品のスパイスとなってくださったのです。本作は主演の二人がほぼ新人俳優なので、助演の竹中さんに出演していただくことで重みが増すのではと考えました。お願いしたところ、快く引き受けていただけました。今回は竹中さんも一人二役なので、とても難しかったのではないかと思いますが、楽しく見事に演じてくださいました。

── 『僕の彼女はサイボーグ』や『時間離脱者』、また今作など、監督は異空間や互いの異なる存在を超えて惹かれあう恋人たちを描くことが多いですね。そうした題材に関心がある理由は何でしょうか?

異空間や別の時間軸というものは、作品にファンタジー性を持たせられて、何かを探求するようなストーリーが出来あがるので好きです。また、従来のラブストーリーは、男女が出会って愛しあい、別れ、また出会って愛しあうという決まった型が出来てしまっています。そこから抜け出すことで、映画に楽しみを与えることができると考えています。

── そうした世界観に「どんなことがあっても相手を愛し抜く」という、いわば「無償の愛」を思いました。

もし現実世界でこういった愛がたくさんあれば、たぶん皆さん感動もしないですし、価値も薄れてしまうでしょう。私たちが生きている現実の世界での愛は、すぐに相手のことを忘れてしまうし、自分の利益で相手を選んだり捨てたりということが多い気がします。だからこそ私は本作のような映画を撮りました。ドッペルゲンガーというのは今まで悪いイメージばかりだったのですが、今回はドッペルゲンガーを通して純粋な愛を描いてみたかったのです。そういう描き方は初めてなのではないでしょうか。

── 今、監督が仰ったように、現代は恋愛が簡単になりつつあります。監督がラブストーリーを撮り続けるモチベーションは何でしょう?

愛というのは大切なものだということを皆さんに考えて欲しいという思いです。長く愛するということは、それだけ自分の誠意を相手に見せることができるのです。誰かを愛する時の感情を大切にして欲しいですが、それはなかなか難しいですよね。愛が冷めている、あるいは見つけられないという方は、ぜひ本作を観て欲しいです。

── 日本の観客へメッセージをお願いします。

この映画は東京と北海道の美しい風景がたくさん出てきます。ドッペルゲンガーなどミステリアスな要素もあります。一番伝えたいのは、愛を皆さんの身近なところでみつけて欲しいということです。あまり複雑に考えず、作品の映像と音楽に酔いしれてもらえたら、気に入っていただけると思います。


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『風の色』
 韓国語題 바람의 색 英題 Colors of Wind 2017年 日韓合作
 監督 クァク・ジェヨン 出演 古川雄輝、藤井武美、石井智也、袴田吉彦、小市慢太郎、中田喜子、竹中直人
 2018年1月26日(金)より、TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー
 公式サイト http://kaze-iro.jp/


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