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News 開幕目前! あいち国際女性映画祭2013 ~『容疑者X 天才数学者のアリバイ』『レッドマリア』ほか上映

Text by 加藤知恵
2013/8/25掲載



 8月31日(土)より9日間、国内唯一の国際女性映画祭である「あいち国際女性映画祭2013」が開催される。

 今年で18回目を迎える本映画祭は、国内外の女性映画監督作品の上映やトーク・シンポジウム等のイベントを通じ、女性映画人の活動を応援するとともに、女性の生き方や男女共同参画社会の在り方について考える機会を提供する映画祭である。

 とはいえ堅く重いテーマの作品ばかりが中心なのではなく、昨年劇場公開された『ふがいない僕は空を見た』(日本、タナダユキ監督)、今年の大阪アジアン映画祭で好評を博した『親愛』(中国、李欣蔓監督)や『二重露光~Double Xposure~』(中国、李玉監督)、そして『きっと、うまくいく』に続くヒットが期待されるインド映画『English Vinglish(英題)』(ガウリ・シンデー監督、日本初公開、監督ゲスト来場)など、ジャンル多彩で映画ファンの心をくすぐるようなラインナップが目を引く。また、女優の吉永小百合さん、篠原ともえさんらを招いたゲストトークや、字幕翻訳者戸田奈津子さんの講演など、豪華なゲスト陣と充実したイベントも魅力的だ。

 そして、昨年は韓国作品が上映されず、寂しい思いをされた方にも朗報を。今年は韓国作品として、長編のドラマ部門に『容疑者X 天才数学者のアリバイ』、ドキュメンタリー部門に『レッドマリア』の2作品がノミネートされている。

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『容疑者X 天才数学者のアリバイ』

 『容疑者X 天才数学者のアリバイ』は、東野圭吾の小説『容疑者Xの献身』の韓国版リメイクだ。監督は『受取人不明』(2001年、キム・ギドク監督)等への出演で有名な女優出身のパン・ウンジンで、韓国内では昨年公開され、観客動員150万人以上のヒットを記録している。『ベルリンファイル』の演技も記憶に新しい、個性派俳優リュ・スンボムが想いを寄せる女性のために完全犯罪を企てる主人公を演じたことも話題となった。愛知県ではこれが初公開となる。

 『レッドマリア』は、『ショッキング・ファミリー』(2006年)で、シングルマザーである自身や仲間の女性スタッフの日常生活を素材に、家父長的な家族制度や学歴偏重の教育体制へ軽やかに批判を投げかけたキョンスン監督の新作。韓国・日本・フィリピンにおいて3年の取材期間を費やし、専業主婦、非正規職員、性労働者から元慰安婦、ホームレスまで、社会の周辺部で「労働者」として体を張って生きる女性たちの姿を捉え、「労働」の意味を問い直したドキュメンタリー作品だ。

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『レッドマリア』

 この2作以外にも、沖縄戦の生存者の証言を基に集団死や強制連行、慰安婦問題の真実に迫る朴壽南(パク・スナム)監督の『ぬちがふぅ(命果報)―玉砕場からの証言―』(長編ドキュメンタリー、監督ゲスト来場)や、家庭内の不和に心を痛める小学校一年生の少女を描いた朴美和(パク・ミファ)監督の『いたいのいたいのとんでいけ』(ショートフィルムコンペティション)など、在日コリアンの女性監督作品にも注目したい。

 なお『レッドマリア』の上映後には映画祭コーディネーター斉藤綾子さんによる解説トークが、そして『ぬちがふぅ』の上映後には監督本人によるティーチインが予定されている。

 『容疑者X 天才数学者のアリバイ』と『レッドマリア』は初日の8月31日(土)に上映されるので、どうぞお見逃しのないようスケジュールのチェックはお早めに。


あいち国際女性映画祭2013
 期間:2013年8月31日(土)~9月8日(日)
 会場:ウィルあいちほか
 公式サイト http://www.aiwff.com/

Writer's Note
 加藤知恵。今年の夏休みはプチョン国際ファンタスティック映画祭に参加してきました。ティーチインで監督と熱く語りあう映画ファンや、野外上映・深夜上映で盛り上がるたくさんの観客の姿を見て、「韓国っていいな」「映画祭っていいな」と私も学生時代に戻ったような気持ちで胸が熱くなったのでした。


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