News 韓国空軍を描いたスカイ・アクション映画『リターン・トゥ・ベース』、12/1より全国ロードショー
2012/11/29掲載
今週末12月1日(土)より、迫力あるドッグファイトと空対地攻撃シーン満載の音速アクション『リターン・トゥ・ベース』が全国ロードショーされる。

韓国空軍を描いた作品が公開されるのは、1966年に松竹の配給で劇場公開された『空爆作戦命令/赤いマフラー』(シン・サンオク監督)以来、実に46年ぶりのこと。『空爆作戦命令/赤いマフラー』の主役戦闘機は朝鮮戦争で活躍したF-86 セイバーだったが、『リターン・トゥ・ベース』のそれはF-15 イーグル。
日本に配備されているF-15Jは制空戦闘機F-15C/Dが原型であるのに対して、本作に登場するF-15K(愛称 スラムイーグル)は戦闘攻撃機F-15E(ストライクイーグル)の韓国型だ。ちなみに、航空自衛隊のF-15Jは空対空の兵装中心で単座型が多いが、韓国空軍のF-15Kは対地・対艦攻撃能力を持つ複座型。専守防衛の自衛隊と、北朝鮮と対峙している韓国国防軍の性格の違いが垣間見られるちょっとしたポイントだ。
その他に登場する航空機は、「韓国のブルーインパルス」こと韓国空軍のアクロバットチーム「ブラックイーグルス」の使用機TA-50や、北朝鮮軍の戦闘機MiG-29など。F-15KとTA-50については、韓国空軍の全面協力と空撮チーム「ウルフエア」の参加によって、CGを極力廃した迫力ある映像を楽しむことができる。
俳優陣も豪華だ。パク・チャヌク監督の『サイボーグでも大丈夫』で映画デビューし、『スピード・レーサー』『ニンジャ・アサシン』など外国映画にも出演しているチョン・ジフン(RAIN)、最近ではホン・サンス監督作品への出演が目立つユ・ジュンサン、そして『青い塩』で一躍注目を浴びたシン・セギョンらが基地内での人間関係を、笑いあり、恋あり、涙あり、サービスカットのモムチャン対決ありで熱演している。
コリア・ウォッチャーは、北朝鮮軍やその兵士たちが劇中どのように描かれているか、そして、北朝鮮内に不時着した韓国人パイロットを救出する作戦によって生じる、米軍と韓国軍の葛藤などに注目して鑑賞したい。
『リターン・トゥ・ベース』
原題 R2B:リターン・トゥ・ベース/英題 Soar into the Sun/韓国公開 2012年
監督 キム・ドンウォン 主演 チョン・ジフン(RAIN)、ユ・ジュンサン、シン・セギョン
2012年12月1日(土)より、新宿バルト9、シネマート六本木ほか全国ロードショー
公式サイト http://www.r2b-movie.jp/
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