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Review 『探偵なふたり:リターンズ』 ~軽妙なやりとりで事件解決!韓国製ホームズ&ワトソン

Text by Kachi
2019/3/12掲載



 漫画喫茶を営む傍ら、自前のサイトで未解決事件の推理を披露してきた“ネチズン探偵”デマン(クォン・サンウ)。難事件を解決し、警察から表彰されたことで気をよくした彼は、ついに漫画喫茶を手放し、念願の探偵事務所を設立。相棒で元広域捜査隊のテス(ソン・ドンイル)も、昇進を断って探偵稼業に転職したが、事務所は毎日閑古鳥。デマンは鬼嫁(ソ・ヨンヒ)に本当のことを言えず、窮地に立たされていた。そんなある日、とうとう初依頼が舞い込む。高額の報酬にホクホクで仕事に乗り出すデマンとテスだったが、想像を超える巨悪と対決することになる…。

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 推理オタクのデマンと、伝説と謳われた元やり手刑事テスが事件を解決する『探偵なふたり』、ファン待望の続編である。「健康が許す限りシリーズをやり続けたい」とクォン・サンウは語っているが、クォン・サンウとソン・ドンイルは、セリフの間もギャグの掛け合いも、まるで長年の相方のように息がピッタリ合っている。前作同様コメディ要素の裏にある事件はかなり生々しく血なまぐさいが、彼らのとぼけた亭主ぶりと明るさが巧く調和していて、万人が楽しめる作品となっている。

 映画の序盤、「公認探偵法」という、日本では聞き慣れない用語が登場する。OECD加盟国で唯一探偵業がない韓国だったが、文在寅大統領が選挙公約に「事実調査を支援する公認探偵制度導入」を載せたことで、退職警察官などの雇用として活用できる探偵制の成立が現実味を帯びている。韓国では、資格制の探偵とは異なるいわゆる“便利屋”の違法行為も報告されているが、公認探偵法案が成立したあかつきには、資格試験の受験を準備する計画で、将来的には許可を受けた正式な探偵業が市民を手助けすることになるのだろう。個人情報保護の観点から批判もあり、施行は容易には行かなさそうではあるが、将来デマンとテスのような「韓国製ホームズ&ワトソン」が誕生することも、そう遠くない未来なのかもしれない。


『探偵なふたり:リターンズ』
 原題 탐정: 리턴즈 英題 The Accidental Detective 2: In Action 韓国公開 2018年
 監督 イ・オニ 出演 クォン・サンウ、ソン・ドンイル、イ・グァンス
 2019年3月16日(土)より、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
 公式サイト http://tantei-movie2.com/


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