福岡アジア映画祭とは?
Text by 井上康子
写真提供:福岡アジア映画祭
2012/8/30掲載
今年で26回目を迎える福岡アジア映画祭が、7月6日から15日まで福岡市内2会場で開催されました。オープニング特別上映作品として『折れた矢』(韓国)が上映され、スペシャルゲストとして主演俳優のアン・ソンギが来福。アジアの長編を紹介する「コンペ作品」部門では、『ジャンプ!アシン』(台湾)と韓国から『ネバーエンディングストーリー』、『不気味な恋愛』、『ペースメーカー』の3作品が、短・中編やドキュメンタリーを紹介する「パノラマ作品」部門では『イ・ミョンセの時間旅行』(韓国)など8作品が上映されました。

福岡アジア映画祭は、前田秀一郎さんと今村ミヨさんが中心となって、多くの市民ボランティアによって企画・宣伝・字幕製作・通訳などがされている全国でも珍しいタイプの映画祭です。1987年に第1回を開催して以来、毎年欠かすことなく開催されているのは、前田さんたちの映画に対する愛情と強い意志があってのことだと敬服します。
この映画祭の特長は、前田さんがこれまでに映画祭で上映してきた作品の監督や俳優たちとの交流を維持し、それが今回のようにアン・ソンギのような超大物の来場につながるということ、また、多くのアジア映画を日本に紹介してきた実績から毎年、釜山国際映画祭や香港国際映画祭に招待されており、そこで上映されていた新作がいち早く紹介されるということです。また、長編作品の多くでは(時には短・中編作品でも)スタッフやキャストを招いてティーチインが行われているのも大きな魅力となっています。
第26回福岡アジア映画祭2012
7月6日(金)~7月8日(日)@九州日仏学館5Fホール
7月13日(金)~7月15日(日)@中洲・明治安田生命ホール
公式サイト http://www2.gol.com/users/faff/faff.html
特集 第26回福岡アジア映画祭2012
福岡アジア映画祭とは?
Review 『折れた矢』
Review 『ネバーエンディングストーリー』
Review 『不気味な恋愛』
Review 『ペースメーカー』
Report アン・ソンギ ナイト
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