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Review 『あなた、そこにいてくれますか』 ~人生の幸福とは何か? 大人が観るべきファンタジー映画

Text by Kachi
2017/10/14掲載



 韓国映画界ではここ数年、タイムリープ(瞬間的に時間を超えて過去や未来へ行く能力)を題材にした作品が増えている。『リバイバル 妻は二度殺される』(2015)、『時間離脱者』(2016)など、韓国ではSFものはあまりヒットしないと言われている中でも興行的に健闘する作品もある。昨年日本で話題の中心となったアニメ『君の名は。』も、韓国公開時は観客動員数367万人、興収295億ウォンで、現時点で韓国で公開された邦画史上もっとも当たった映画になったという。ジャンルの盛り上がりとも言えるのかもしれないが、やはり時間を旅する夢というものは誰もが抱くのかもしれない。

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 先に挙げた作品は、過去や未来の時間に飛ぶことで殺人を防ごうとする筋立てであるが、『あなた、そこにいてくれますか』は、それらとは少し毛色の異なるタイムリープ映画である。医師のスヒョン(キム・ユンソク)は、医療ボランティアで訪れたカンボジアを去る直前、長老から障がいを持った新生児の手術を頼まれる。帰国を遅らせて治療を終えたスヒョンは、お礼にと不思議な薬を手渡される。韓国に戻り、何の気なしに錠剤を口にしたスヒョンが眠りに落ちると、30年前の世界にさまよいこんでいた。さらに若き日の自分自身(ピョン・ヨハン)と鉢合わせする。

 スヒョンの心残りは、30年前に愛した女性ヨナ(チェ・ソジン)を守れなかったことだ。中年のスヒョンは過去を変えることで彼女の命を救おうとするのだが、そのためにはヨナとの関係そのものを犠牲にしなければならず、青年時代のスヒョンから激しく拒絶される。たとえタイムリープでこの先に絶望があることが分かったとしても、今、自分が不幸せになる選択は、容易いものではない。そのせいで愛する人に災厄が降りかかるとしても、力ずくで運命と闘おうとするだろう。自分自身を優先させる頑なさ、それを変える難しさが、この映画にはある。

 間違った道を選んだと気づいたとき、ターニングポイントに戻れたとしても、人生から「後悔」という言葉が消えてなくなるわけではない。よりよい人生を送るため、人間は日々選択と決断を繰り返しているというが、「選ぶ道を誤った」という言葉には、もしかすると、あまり意味はないのかもしれない。

 過去の時間へ戻れることを知ったスヒョンは、自分だけのために出来ることもあったに違いないのだが、愛する人のことだけを思った。『あなた、そこにいてくれますか』というタイトルには、「私が存在していたい」のではなく「あなたが存在していてほしい」という祈りが込められている。人生の幸福のあり方をそっと教えてくれる、大人が観るべきファンタジー映画であった。


『あなた、そこにいてくれますか』
 原題 당신, 거기 있어줄래요 英題 Will You Be There? 韓国公開 2016年
 監督 ホン・ジヨン 出演 キム・ユンソク、ピョン・ヨハン、チェ・ソジン
 2017年10月14日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
 公式サイト http://gaga.ne.jp/anasoko/


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