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Review 『群盗』 ~ハ・ジョンウ×カン・ドンウォン 二大スターが初共演する豪華アクション

Text by hebaragi
2015/4/7掲載



 2014年の韓国映画は、『鳴梁』や『パイレーツ』など、時代劇が観客動員の上位を記録する一年であった。本作もその一本である。

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 舞台は朝鮮王朝末期の1862年。日本では幕末から明治維新へ向かおうとする時代だが、朝鮮では相次ぐ自然災害と悪徳官僚や富豪貴族による搾取が重なり、民衆は困窮を極めていた。そんな中、不当に搾取された食糧を取り戻し、民衆に返してまわる義賊「智異山チュソル」が活躍していた。と畜人として極貧にあえぎながら生きてきたトルムチ(ハ・ジョンウ)は、大富豪チョ家の悪徳武官ユン(カン・ドンウォン)からある依頼を受けたことをきっかけに宿敵の間柄になり、命を狙われることになる。そこを「智異山チュソル」に救われ、「世の中をひっくり返す(倒置)」の意味を込めたトチ(도치)と命名され、大きく変貌をとげていく。こうして、トチとユンの壮大な対決が始まることとなる。

 予想どおり二大スターの共演は魅力的だ。スキンヘッド姿も新鮮なハ・ジョンウはインタビューで「役作りにおいては愛嬌を失わずにいたいと思った」と答えている。その言葉どおり、重い出来事が続く中で重さを感じさせない役作りは成功したといえそうだ。一方のカン・ドンウォンは、除隊後4年ぶりの復帰作で『デュエリスト』『チョン・ウチ 時空道士』に続く本格アクション史劇に挑んだ。劇中では民衆の敵である憎々しくも美しき武官を演じ、自分の目的のためには無条件で人を殺せる悪役でいながら、どこか悲しみをたたえた深みを感じる表情が印象的な役どころとなっている。スタントなしのアクションや乗馬チェイスも観客を大いに魅了している。

 監督はデビュー作『許されざるもの』でカンヌ国際映画祭を湧かせ、『悪いやつら』で新風を巻き起こしたユン・ジョンビン。監督はハ・ジョンウと同じ大学の演劇映画学部出身だが、驚いたことに、10年前、大学の演劇公演でスキンヘッドのジョンウを見たときから彼に注目していたという。その後、ハ・ジョンウをキャスティングした『ビースティ・ボーイズ』と『悪いやつら』を監督したことが『群盗』につながった。また、本作では「心に届く映画を作りたかった。理性ではなく、まず胸がワクワクする映画。それが『群盗』の出発点だ」と語っているとおり、ラストまで手に汗握るシーンが展開する。なお、アクション映画で多用されるワイヤーアクションは「動きを美しく見せることはできるが、乱世をひっくり返す義賊の現実感とはかけ離れている」として除外されたということだ。また、「智異山チュソル」の本拠地など30もの巨大セットが建設されたことも注目点だ。こうしたプロダクションデザインは『ザ・タワー 超高層ビル大火災』や『光州5・18』などで群像映画を経験してきたパク・イリョンが担当している。

 ラスト近く、二人の対決がクライマックスに達するシーンで、カン・ドンウォンの結っていた髪がほどけ、長い髪をさらさらと波打たせながら走る姿はハッとする美しさだ。また、彼の186センチという長身を考慮し、振り下ろす刀は通常よりもはるかに長いものが特注されたというエピソードも興味深い。トチが持つ小さい刀とユンの持つ長い刀の対決。果たしてどちらに軍配が上がるのか? ラストまで目が離せない展開が続く。

 韓国の時代劇といえば、華麗な衣装が印象に残る王室時代劇も人気だが、本作は民衆の生活感を等身大で描き、スピード感あふれるアクションシーンを存分に味わえる。また「英雄ではなく、不特定多数の平凡な人々が世の中を変えられる」というメッセージを重視したという監督の思いも伝わってきた。韓国メディアからの評判は必ずしも芳しくなかったという本作だが、「観客にとって面白いか面白くないかが重要で、それ以外は意味がない。2時間どう楽しく見られるかが重要だ」と語る監督の思いは日本の観客にも十分伝わっていくのではないだろうか。


『群盗』
 原題 군도:민란의 시대 英題 KUNDO : Age of the Rampant 韓国公開 2014年
 監督 ユン・ジョンビン 出演 ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン
 2015年4月25日(土)より、シネマート新宿ほか全国順次公開
 公式サイト http://www.guntou.net/

Writer's Note
 hebaragi。時代劇の中では『春香伝』が好き。何度も映画化されているが、オーソドックスなラブストーリーは何度見ても感動する。そろそろ新たな『春香伝』が見たい。


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