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『大阪のうさぎたち』&『遭遇』 ミン・ジュンホ インタビュー

Interviewed by mame
2012/7/10掲載


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 先週の杉野希妃さんに引き続き、今週はミン・ジュンホさんが『大阪のうさぎたち』と『遭遇』のプロモーションで大阪にいらっしゃいました。ちょうど取材日は七夕でしたが、昼間には気持ちの良い青空が見えてきて、ジュンホさんは映画のことや大阪に対する印象など日本語も交えてコミカルに話してくれました。

取材日:2012年7月7日(土)
会場:シネ・ヌーヴォ



── 『遭遇』上映前の舞台挨拶で「少し疲れる映画かもしれない」とおっしゃっていましたが、鑑賞した観客の評判は良かったです。日本と韓国では反応が違いましたか?

『遭遇』は、韓国では富川国際ファンタスティック映画祭でプレミア上映されたのですが、その時はあまり反応が良くなかったです。その後、大阪アジアン映画祭に招待されて、日本での上映となったのですが、どちらかというと日本向けの映画かな?と思っています。私が思うに、韓国の映画はハリウッド志向の大がかりなスタイルの作品が多いですが、日本では細かなディテールを大切にする映画が多いので、監督には「日本で上映されると良い反応が得られるんじゃないか」と話しました。


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── 撮影期間はどのくらいですか?

3週間です。その時はとても短くて、ありえないと思いましたが、『大阪のうさぎたち』が実質1日で撮れたことを考えると、今度は2時間くらいで撮れるんじゃないか?と思ったりしています(笑)。


── チラシを見て最初は怖い映画かと思いました。

富川国際ファンタスティック映画祭では子供が泣いて途中退場してしまいました。幽霊・宇宙人・音楽など、ホラー的な要素が満載なので、最後まで見ないとどんな映画か答えづらいと思います。


── でも、クスッと笑えるところもあって最後にはちょっと感動的な展開になりますね。

私はこの映画を3回観ましたが、その度に印象が変わります。1回目は「何? この映画??」と思いましたが、3回目には最後のシーンで涙が溢れてしまいました。自分の演技に感激してとかではなく(笑)、監督業も経験した今となっては、主人公のジュンホ監督が、とても可哀そうに思えてきて。今回の来日は、自分自身のプロモーションの意味ももちろんありますが、この作品を本当に気に入っているので、より多くの人に観てもらえれば良いなと思っています。


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── どういうきっかけでこの作品に出演することになったのでしょうか?

まずプロデューサーのソン・ウジンさんから映画のアイディアが持ち込まれて、イム・テヒョン監督に提案されたのですが、監督から「ミン・ジュンホを主役にするなら作っても良い」との条件が提示されて、私のところにプロデューサーからオファーが来ました。私はその頃、演劇を中心に活動していたのですが、まだ有名でもなかったので大変驚いたし、光栄に思いましたね。監督は普段からとてもポーカーフェイスで、あまり感情を表に出さないのですが、意外と他人の反応がどうなのか気になって仕方ないような、好奇心旺盛な面も持っていて、今回来日する際も「観客からの感想を必ず伝えるように」と言われました(笑)。


── ご自身でもミン・ソンヒョン名義で短編映画『ドメスティック・バイオレンス』を監督されてます。やはり『遭遇』で監督役を演じられたことが影響してますか?

『遭遇』で監督役を演じるにあたって、やはりそれらしく見えるように、事前にイム・テヒョン監督から本を渡されたりして、監督の仕事について勉強しました。誰にでもなれるような職業ではないと思っていたのですが、この役を経験して監督業に興味を持ったので、まずは短編からということで作ったのが『ドメスティック・バイオレンス』です。内容は不良の男子高校生を扱ったブラックユーモアです。



『ドメスティック・バイオレンス』パート1(日本語字幕付)

── 次回作の構想はありますか?

日本のヤクザ映画のような感じで、ちょっと笑えるユーモアのある作品を作ってみたいと考えています。時間があればぜひ日本、特に大阪をロケ地にして作ってみたいですね。


── 『大阪のうさぎたち』でイム・テヒョン監督の作品は2作目ですが、監督のスタイルにはもう慣れましたか?

実は『大阪のうさぎたち』については監督が何を考えているのか全く分からず、自分には合わないんじゃないかと思いました。当初、韓国で聞いた設定とは全く違っていたので。やはり地震の翌日ということが大きく影響していたので、途中でどんどん新しい設定になっていき、結果として私ではなく杉野希妃さんが主役になりましたが、作品としてはその方が良かったのではないかと思っています。希妃さんが主役の方が日本で多くの人に観てもらえるでしょうしね。当初は人間の死をテーマにした作品でしたが、地震の翌日の日本を取り巻く“空気”そのものを捉えた作品に仕上がったのではないでしょうか。


── 今後の予定について教えてください。

冬頃までは韓国でドラマの撮影が続いています。その後、時間があればぜひ監督として第2作目の作品づくりに挑戦したいと思っています!




取材後記


 映画を見ているときから目ヂカラがすごいなぁという印象だったのですが、実際にご本人を前にすると、日本語をちょくちょく挟んでお話しする姿はとてもユニークで、ユーモアたっぷりの舞台挨拶では観客の笑いを誘っていました。なんでも、大阪は日本でも一番気に入っている都市で、インタビュー中も「昔から周りの人を笑わせるのが好きだったので日常会話でボケとツッコミが成立している大阪の人の雰囲気には共感する。国籍を大阪にして、大阪人と名乗りたいくらい」との嬉しい言葉を戴きました。

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 舞台挨拶には、映画ファンに混じって、韓流ファンと思しき女性客もいらっしゃったりで、これら幅広いファン層を通して、この映画の魅力が伝わっていけば、大阪で活躍できる日もそう遠くないのでは?と思いました。監督業も精力的に続けていきたいとの事で、ドラマ・演劇・映画と様々な経験を活かして、どんな作品ができるのか、今後の活躍が楽しみです。

<追記>
 ミン・ジュンホさんは今年3本のドラマに出演予定で、その内の1本のタイトルは「ヴァンパイア検事 シーズン2(原題)」とのことです。



『遭遇』
 原題 遭遇/英題 Encounter/2010年
 監督 イム・テヒョン 主演 ミン・ジュンホ、ソン・イファン
 2012年7月7日(土)より、大阪シネ・ヌーヴォにて一週間限定上映
 公式ツイッター http://twitter.com/Encounter_ofcl

Interviewer's Profile
 mame。1983年、岡山県生まれ。2004年、韓国・弘益大学美術学部に交換留学。韓国映画は留学を決めるきっかけにもなった。専攻は木版画。現在は会社勤めをしながら作品制作を続けている。


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